21st 11月, 2015

八丈島流し 前篇

2015年11月21日から同23日に八丈島へ行ってきました。

「生まれたことが罪で、生きることが罰だ」―詠人不詳―

みなさま如何お過ごしでしょうか、nilsamです。死に場所や魂の安寧を求めつつも、なんだかんだ生きています。

さて、今回は三連休を利用して八丈島に流されて旅してきました。
流される感じを味わうには船が良かったかもしれませんが、甘えにより飛行機で行きます。羽田空港から一時間弱のフライトでした。

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一時間って新幹線だと熱海付近な気がしますが、こちらは八丈島空港です。先日の鹿児島に匹敵する程度に暖かい。

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驚くべきことに、空港に到着した刹那クライマックスと呼べる景色が広がります。
八丈富士ですが、桜島を彷彿とさせますね。

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到着したらクライマックスだったので、宿にも歩いて行けるだろうという安直な思考を経て歩き始めます。
海へと続く一本道、ざっと一時間も歩けば着きましたね・・・。

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オーシャンロッジという宿に世話になったのですが、猫が居たのでひとしきり遊びました。
話は変わりますが、猫カフェいいですよね。二十歳を越えた男性一人ですが、余裕で楽しめます。

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宿で検討した結果、「いくら島とはいえ徒歩では死ぬ」という桜島での記憶が蘇ってきたため、徒歩で空港近くのレンタカー会社まで行き、車を調達しました。
その後は、試運転も兼ねて”裏見ヶ滝温泉―うらみがたき温泉―”に行きました。水着の混浴温泉ですが、無料で入れるのでお値打ち感があります。

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ところで、私が旅をする理由はいくつかあるのですが、その内幾つかを挙げ連ねてみます。
1 シュールな経験による愉悦
2 無常観の強化
3 係累に穢された日常からの一時的逃避
4 客死に相応しい場の探求
5 実存のあるべき形への回帰

何が言いたいかというと、今回は3がメインなので、意味もなく寝たり、ぼんやり煙草を吸ったり、何もしなかったりする時間の方が多いということです。
つまり、帰還して寝て起きて、スーパーで買った惣菜を食べてさらに寝たら朝になっていました。

翌日はあいにくの天気ですが、車を走らせます。とりあえず島の下半分を回ってみましたが、延々と山道が続いていました。とはいっても半周に40分もかからないです。

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展望台からの茫漠たる景色は人生の旅路と似たところがあります。見えていると思って見ているのはなんだ?

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一日有効な温泉パス(700円)を購入したので、4つ一気に回ることとします。

まずは「みはらしの湯」です。露天がほどよいぬるさで、景勝を楽しみながら癒されました。

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次は、「やすらぎの湯」です。こちらは泉質が他の温泉と違うのか、肌触りが自然でした。

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いきなり夜になっているのは、一度帰還して昼寝をしていたからです。3時間くらい寝てました。
「ざぶーん」なる温泉施設ですが、サウナが併設されているため鈍った身体に活を入れることができ、よい眠気覚ましになります。

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そして最後が、「ふれあいの湯」です。わたし程度では老男(ろうなん)とのふれあいが出来れば良い方で、若女(にゃくにょ)とのふれあいは望むべくもありません。
とはいえ、一番賑やかだった気がします。

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こちらは、温泉地(島の南部)から戻る道中の景色です。八丈小島がよく見えますね。

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これが夜になるとこうなります。昨年末に昆明でデジカメが破損し、及び腕が悪いという関係でお粗末な写真ですが、実際に見るといいですよ、結構。DSC02753

ここからは、夜に飲食店に出向くのが億劫でスーパーで購入した夕食シリーズです。

最初の夜は、「からあげ、ぴざ、さしみ」です。パック醤油を買い忘れたのが唯一にして致命的なミスでした。

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次の夜は、「コロッケ、なぽりたん、しまずし」です。島寿司は八丈島名物だけあって美味しかったのですが、如何せん魚名を失念したので適当な感想しか出てこないところが残念です。

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さて、更新時のテンションによりやけにダウナーな感じになっていますが、臆せず進みましょう。
後篇でお待ちしております。

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