前編に続き、大阪~帰郷までを記します。
そのまま気合いで更新してしまう。
夜の和歌山にフェリーから降り立った我々は、そのまま大阪へ向かった・・・はずなのだが、何とも驚くべきことに、大阪での記録、写真は一切ない。一体何が行われたのだろうか・・・。
記憶が正しければ、千房とかいう東京にもある、むしろぐるめぐりで一度訪れたことすらあるお好み焼き屋で夕食をとったあと、界隈に繰り出した気がするのだが・・・。
気付けば朝になっていて、気づけば岐阜県にいた。
この時点で、mikiroは大人の都合で離脱。残る4人のメンバーで岐阜の山奥へと向かう予定であった。その日は近年稀に見る猛暑日で、そんな中で高速道路走行中にいきなり車の冷房が効かなくなるという事案が発生した。
干からびそうになりながらも、窓を開けて何とか走行していたとき、突然エンジンから異常な音が発生するとともに、アクセルに異常な振動が伝わった。これはまずいということで、最寄りのインターで高速を降りた我々の前に残されたのは、まともにエンジンが作動しない、鉄くずと化した愛車であった・・・。
どうしてこうなった・・・。
気温摂氏38度、真夏の岐阜県、人里離れた山奥での出来事である。
仕方なくレッカーを呼び、私とyutoはレッカー車に同乗し、mikiro Nilsamとjingetuは徒歩で最寄駅まで向かった。(※気温摂氏38度、徒歩一時間)
私とyutoは淡々と事務処理をこなし、ディーラーの送迎の元最寄駅へ向かった。
とにかく、名古屋で待つ2人のもとへ急ぐ。
名古屋につくと、2人がHub名古屋店に潜伏しているとの情報を得たので、急いで向かう。そこで、数時間ぶりに再開し、お互いの無事を確かめ合ったのだった・・・。
当然向かう予定だったホテルはキャンセルとなり、名古屋で一泊体制を整えてから、明日電車で帰郷する運びとなった。しかし我々は名古屋をなめていた。なんと、ほとんどの宿が満室なのだ。どんなにショボいビジホでも、とにかくどこもかしこも満室である。
とりあえず近場の銭湯でひとっ風呂浴びた後、我々はあずかり知らないそれぞれの道へ進むこととなった。
jingetuは、何とかカプセルホテルを確保して寝床へついた。
yutoは、彼らしく、レンタカーで車中泊という奥の手を使った。
そして私とNilsamは、夜の街へ繰り出した。
名古屋は実に賑やかな街だ。そこらじゅうにネオンの光があふれ、まるで梅田と新宿と東京タワーを合体させたみたいだと思った。
どうしても金のしゃちほこが見たかった。そろそろ日付が変わろうとしていたが、我々はひたすら歩いた。
お分かりいただけただろうか。歩くこと数十分、名古屋城は当然閉鎖されていたが、何とかその姿を目に焼き付けることが出来た。
名古屋城のお堀には白鳥や鯉が生息している。
賑やかだった町も、深夜になると寝静まる。
商店街には、何やらたくさんのオブジェがつるされていた。
商店街の入り口を守るのは、歴史の英雄たちである。
実は、この2か月後に我々は再び名古屋を訪れることになるのだが、我々が完全な彼の姿を見ることが出来たのはこの日が最後となった。(詳しくはいつか更新する名古屋再訪を参照されたし)
商店街の入り口。
ここにもしゃちほこがあるじゃないか!
そして気づいた時には夜中の2時を回っていた・・・。
本当に恐ろしい夜であった。ちょっと高めなビジホも、漫画喫茶も、インターネットカフェもほんとにどこもかしこも満室なのだ。我々は名古屋というメガロポリスを前にして圧倒的に無力だった。
ファミレスで変な雑誌を読み、気づいたら朝になっていた。
ここ、名古屋はただただ恐ろしい街である。
青春18切符を購入し、何とか名古屋を脱出した我々は、途中熱海で疲れきった身体を癒すことにした。
癒す・・・はずだった・・・。
猛暑日に、熱海の坂を、ひたすらのぼる。
今回の旅では、数々の苦難が我々を待ち受けていた。しかし、様々な苦難の末にたどり着く楽園。それこそが旅の魅力ではないだろうか。
ラストショットは、山の上の露天風呂からの眺めである。終り良ければすべてよし!






















