7月26日から29日にタイを訪問した。
久々の更新である。ドメイン期限が切れたりデータベースが飛んだりと様々な障害により一時閉鎖に追い込まれたが、不死鳥のごとく復活を遂げたCHM Real 活動記録を暇な夏休み中に一気に更新したいと思う。それに伴い、今まで数年間にわたり貫き通していた”です・ます”調の更新スタイルを”だ・である”調に変更してお届けしたい。これは、CHMの活動を語る上で欠かせない緊張感のようなものをより適切に表現できると考えたからだ。
今回の3泊4日のタイ旅行は夏休み期間であるにもかかわらずコミコミで6万5千円と破格の値段で行くことができた。これは毎年夏にHISが企画しているスーパーサマーセールというキャンペーンを利用したためだ。
そんなわけで当然のように航空会社はLCCである。LCCに乗るのは初めてだったのでまるで家畜のごとく扱われるのではないかと戦々恐々としていたが、実際そんなことはなく、機内食も出でくるし、シートの座り心地も悪くないし、空いていて3人分の席を友人と2人で占有できるしとなかなか快適な空の旅を楽しめた。
午前9時成田発の飛行機で、タイに着いたのは午後2時である。時差がー2時間であることを考えると、フライト時間は7時間ほどだ。
言い忘れていたが、今回の旅で向かったのはタイの首都、バンコクである。この記事がしゅとめぐりにカテゴライズされているのもそういう事情からだ。
首都バンコクの町並みは、日本と大して変わらない。
タイにおける主要な交通手段は鉄道である。鉄道にはBTS(モノレールみたいなやつ)、MRT(地下鉄)、ARL(成田エクスプレスみたいなやつ)の3つに分けられる。バンコク市内はこれらの鉄道でほとんど網羅されているのでとてもお世話になる。他にも、タクシー、トゥクトゥク、バイクタクシー、船などの交通手段がある。
まずはホテルの最寄駅であるペチャブリからMRTでパヤタイまで移動し、バンコク最高層であるバイヨーク・タワーからバンコクを一望することにした。
やはり下町は東南アジアの風情がある。
バイヨークタワーに向かう小道には所狭しと露店が並んでいる。この一帯はプラトゥーナム市場と呼ばれ、他のマーケットと違い観光客が少なく、客の多くは地元民である。カオサン通りなどの観光客向けマーケットと比べると値段も格段に安く、買い物をするのにとてもお勧めである。
バイヨークタワーからはバンコクの町並みを一望することができる。
町並みは、さして日本と変わらない。
タイにはラウンドアバウトと呼ばれる信号のない交差点がある。まるで渦を巻くように車が流れていくので眺めていると面白い。日本でも試験的に何箇所か導入されているらしい。
ご覧の通り、バンコクの交通網は日本よりも発達しているのかもしれない。
バイヨークタワーの入場券とセットになって展望バーでの1ドリンクが付いてくる。当然お待ちかねのSIN GHAビールをオーダー。うまい!!!アンコールビールといいサイゴンビールといい、なんで東南アジアのビールはこんなに美味いのだろうか。
ふと、窓から外を覗いてみるとなんともデンジャラスなバルコニーで食事をとる人々。実に地上300mである。
バイヨークタワーを降りる頃にはバンコクの街にも明かりが点り始めていた。
バイヨークタワーの近くからBTSで一駅のところにバンコクの中心であるサイアムがある。なるほど、中心というのにふさわしい煌びやかな街だ。
駅前の広場にはイルミネーションとかした噴水が吹き出し、これまた東南アジアらしい派手な演出を披露していた。日曜日だからか、人通りも多く活気のある街だ。
さてここで今回の旅行最初の難関が立ちはだかる。そろそろ夕食時ということで、タイと言えばトムヤンクン、トムヤンクンの美味しい店に行くことにした。名前は失念してしまったが、サイアムから徒歩5分程度の場所にある、なかなか趣のあるレストランだ。
もちろん、SIN GHAビールを最初にオーダー、続いてトムヤンクン、謎の魚、グリーンカレーを注文した。
トムヤンクンはトム(煮る)、ヤム(混ぜる)、クン(エビ)という意味があるらしい。その熱いスープは、香辛料の強烈な風味の中でピリッとした辛味と酸味が絶妙に調和し、プリッとしたエビの歯ごたえと旨味がたまらなく美味しい。そして濃厚なスープでカラカラに乾いた喉にSIN GHAビールを一気に流し込むこの快楽は、ここが地上の楽園かと思わず叫ばずにはいられないほどである。
次に来たのはグリーンカレー。これまたまろやかでとても優しい口当たり。
東南アジアの飯はうまい。同じアジアなだけあって日本人の味覚との親和度も高いのだろう。
そんな風に順調に舌鼓を打っていたところに謎の魚がやってきた。
これが、めちゃくちゃ辛い。
辛いというか痛い。今まで食べたどんな食べ物よりも辛い。お分りいただけただろうか。この写真のブレ具合が私のダメージを如実に表している。いま、自分がタイにいるということを思い出させてくれる一品であった。
先ほどの魚に大ダメージを食らって一目散に退散した我々は再び駅へ向かった。
さっきまで何もなかった場所にいつの間にかマーケットが出現している。
サイアムからBTSで10分足らずの場所にナナという街がある。ここはいわゆるゴーゴーバーで有名な場所であり、日本でいう歌舞伎町のような街だ。
妖しくきらめくネオンの下、セクシーな衣装に身を包んだオネーサンが客引きをしている。中にはレディーボーイと呼ばれる”元”男性も含まれているという。
そのあまりの迫力に我々はどこにも入らずに撤退せざるを得なかった。
その日はそのままトゥクトゥクでホテルまで帰り、長いようで短かった初日を終えた。
翌日はHISのオプショナルツアーで象園へ向かった。
タイではココナッツの生産も盛んなようで、途中の休憩場所ではココナッツオイルを製造していた。あたりにはとても香ばしい匂いが立ち込めている。
大きな棒でこねられた熱々のココナッツを小さなカップに取り分けて冷ます。
このココナッツは確か1kg 200バーツほどで購入することができる。齧るととても香ばしい香りと黒砂糖のような甘みが口の中に広がって病みつきになるだろう。
そしてバスに揺られることさらに1時間、やっと象園に到着。こちらでは象の背中に乗せてもらってジャングルを探検するという貴重な体験をすることができる。
ジャングルの中には様々な野生動物が潜んでいる。お分りいただけただろうか。
象使いにチップをふんだんに渡すことで運が良ければ自分で象を操ることもできるのだ。
さて、東南アジアならではの異国風情を存分に味わったところで、後編ではさらにディープなスポットへと足を踏み入れていきたいと思う。
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