前編に引き続き、ベトナム旅行後編です。
さて、サイゴンスカイデッキからホーチミンの全貌を把握した我々はマーケットへ繰り出します。
細い裏路地を進み・・・
現れたのがバックパッカー通りとも言われるブイビエン通りです!
空を区切る電線と大勢のバイクたち!これぞアジアの街並みですね。この通りはすこし奥まったところにあり治安のほうも市街に比べてちょっと悪い。我々がこの通りに出たときもノーヘル二人乗りバイクの現地女性がどう見てもヤバそうな野犬に追いかけられているという光景に出くわしかなり緊張感が高まりました。
しかし、歩いてみるともう最高。このカオスで異国な雰囲気はまさに我々が探し求めていたものでした。
途中に立ち寄ったBAR(?)ではこれまたベトナムらしいカクテルが・・・。
B52というなんとも笑っていいのかわからない名前のカクテルです。このカクテルは飲み方がまた独特で面白い。上澄みのアルコールにライターで火をつけ、火のついた状態で一気に飲み干す!!
これがまたうまいんです。味ももちろん、冷たい部分と温かい部分がいい感じに混ざり合い、今までのただ冷えたカクテルでは味わえない何とも不思議な温度変化を楽しむことができます。これにはまってしまって結局全員が注文し、私に至っては二杯ぶち込むという始末。店員さんも苦笑いでした(笑)
そしてテンションの上がった私が勢いで頼んだのはこちら。
かわいい店員さんに大声で「I love you!!!!」と叫び、照れ笑いした店員さんから愛のこもった一杯を受け取りました。
さて、楽しかったブイビエン通りを後にし、近くの公園へ行ってみます。多くの人々が夕方の運動を楽しんでいます。
そんななかで、なんとバトミントンの羽を足でけり合っている人々がいるではありませんか!なんて乱暴な!
実はこれ、ダーカウという現地で人気なスポーツです。ベトナムではいたるところでこれが行われています。大会まであるそうです。実はカンボジアでも一度目にしました。ただの羽けりに見えて結構奥が深い。日本ではほとんどやっている人はいませんが羽をネットで購入することはできますから興味がある方は是非ググってみてください。(私も2つほどネット購入しましたが、値段は現地の5倍くらいです・・・。)
夜の間にディナークルーズやら夜の街の散策やらいろいろとあった気がするのですが、主に防犯上の観点からカメラを持っていくことができなかったのでその記録は残っていません。私(とNilsam)のみが真実を知るのです・・・。
さて、翌日です。この日は、徒歩でサイゴン駅まで向かい、そこから自由行動という流れでした。ホーチミンからサイゴン駅、意外と歩きます・・・。
そして記し忘れていましたが、ベトナムは異様にバイクが多いです。
ベトナムの交通事情はこれまたかなりカオスで、信号はあって無いようなもの、警察に違反が見つかっても賄賂でどうにかするというワイルドスタイルです。道を渡るときは、飛び交うバイクの弾幕の中を命がけで突き進まなければなりません。
現地の方は実に器用にバイクの間を進みます。このおっさんに至ってバイク飛び交う道のど真ん中で過ぎ去るバイクに商品を売ろうとしていました。
そんなこんなで我々も無事にサイゴン駅に着きました。暗雲たちこめる・・・。
こんな素朴な建物ですが、中はちゃんとしたステーションです。確かモスバーガーがあったのでそこで腹ごしらえをしていよいよ”与りしらない”自由行動です。
Nilsamは一人でどこかへ旅立ち、我々3人はベトナム伝統医学博物館へ向かいました。
途中で見つけた幼稚園・・・これはセーフなのか・・・?夢のコラボです。
そういえばベトナムではなぜかドラえもんが人気ですね。最終日にどうしても我慢できずに行った日本料理店の店名も”ドラえもん かか”ですからね。ここに至っては著作権とかクソくらえなキーホルダーまでお土産でくれました。第三世界、最高ですね。そういえばベトナムではよく”KAKA”っていう文字を見ましたがこれどういう意味なんでしょう。実はこの記事の最初のほうにお見せしたブイビエン通りの写真でも奥のほうに”KAKA SPA”なんていう怪しい看板が見えますね。ネット情報によると卑猥なスラングらしいですが確かな情報は見つかりませんでした。
ベトナム伝統医学博物館までの道のりは非常に険しいものでした。現地でもあまり認知されていないようで、道行く人に聞きながら、最後にはタクシーまで使ってやっとたどりつきました。
なるほど、結構趣のある博物館で、小さいながらも貴重そうな品物がたくさん展示されていました。この写真は”リンガ”と呼ばれる謎の柱とツーショットを決めるmikiroくんです。リンガって一体・・・!?(すっとぼけ)
壁一面に生薬が飾られています。やはり東洋医学が盛んだったようで甘草なんかの有名な漢方も展示されていました。
これを眺めてるだけでも楽しい・・・
ご親切にコスプレコーナーまで用意されていたのでみんなでベトナム薬局ごっこをして遊びました。
そのあとも、博物館のお姉さんに「これは何に使うのか」と尋ねた薬が実はバイ〇グラだったりといろいろとハプニングはありましたが何はともあれ無事に夜を迎えることができました。
夜になっても相変わらずのバイクです。
ベトナム滞在も長かったようであっという間。この日の夜には飛び立たなくてはなりません。
さてここで、今回の旅を締めくくるのにふさわしい大イベントが発生しました!!
実は、昼間こんな出来事がありました。
ホーチミン市にはベンタイン市場という巨大なマーケットがあるのですが、昼間そこで散策をしていると一人の少女に出会いました。
彼女はベトナムでは珍しくない一人の物売りに過ぎないのですが、なんとも無邪気でなんともいい笑顔をしていました。路上販売をそれとなくやり過ごしてきた私ですらその笑顔に思わずいくつか購入してしまうほどでした。
そのあとも、まるで初恋の少年のようにこの少女のことが心から離れず、なんで後のときあの笑顔を一枚写真に収めなかったのだろうとずっと後悔していたのです。そしてついに帰る時間は迫ってきました。少し早めにホテルに戻った我々には空港に向かうまでに1時間ほど猶予がありました。
ここであの少女の笑顔をカメラに納めなければ一生後悔する・・・
そんな半ばストーカー的な強迫観念にとらわれた私は、すでに会ってから6時間近くたち、どこをほっつき歩いてるかわからない一人の物売りを探して再びベンタイン市場へ飛び出したのです。
いました。
彼女は同じような物売りの友人たちと談笑していたようでした。私のことを覚えていたのでしょうか、目が合うと駆け寄ってセールスを始めました。そして私は君の写真を撮りに来たと伝え、物を買わされ(有り金はつきました(笑))、ついにその笑顔を写真に収めることに成功したのです!
かなりアツく語ってしまいましたがこの写真は今回の旅行を象徴する私の宝物となりました。そして彼女から買ったブレスレットは大切に保管しています。しかし所詮は文字!本当の宝物はあの、リアルな思い出でしょう。またいつかベトナムへ行き、再び彼女と会話することができたらいいと思います。
さて、全4部にわたったベトナム・カンボジア旅行もこれで完結です。どちらの国も個性がありそれぞれの良さがあり、甲乙つけがたい。旅は実際に行ってみないとわからないことだらけです。いくらインターネットが発達して、ストリートビューで世界旅行ができたとしても、現地の空気を吸い、現地の人と話さなければそれはただ映画をみているのと一緒。私がインターネットや本から仕入れたイメージとは全く違ったベトナム・カンボジア。行ってみて初めて気づく良さがたくさんありました。これからも世界のいろいろなところへ視察しにいき、いろんな人と交流してみたいと思います。



















